雨声会 (Usei-kai)

雨声会(うせいかい)とは、1907年(明治40年)6月17日(月曜日)から6月19日(水〃)までの3日間に、当時の総理大臣西園寺公望が、日本の文学者を神田駿河台の私邸に招き、一夕の歓談をなした宴会の事である。
なお、雨声会という名前は後から名づけられた。
一国の宰相が文士を招待したのは、明治時代ではこれが最初であったという。

招待された文学者

一覧
夏目漱石
島崎藤村
国木田独歩
田山花袋
徳田秋声
小杉天外
森鴎外
坪内逍遙
広津柳浪
柳川春葉
川上眉山
小栗風葉
二葉亭四迷
泉鏡花
後藤宙外
巌谷小波
塚原渋柿園
内田魯庵
大町桂月などであった。

しかし、このとき欠席したのは、夏目、二葉亭、坪内の3人であった。

雨声会は1907年に開かれたものが第1回で、以来数回続いた。

世話役となったのは、竹越与三郎、国木田、巌谷などであった。

当時の新聞によれば、江見水蔭、徳富蘆花が選にもれたことを遺憾とし、またいろいろなうわさ話を生じたという。

[English Translation]