陰陽寮 (Onmyoryo)

陰陽寮(おんみょうりょう)は、律令制日本の律令制において中務省に属する機関のひとつ。
占い・天文・時・暦の編纂を担当する部署。
天平宝字2年(758年)から8年まで「太史局」と改名されていた。

概要

長官は陰陽頭で、陰陽道に基づく呪術を行う陰陽師がいる。
さらに陰陽師を養成する陰陽博士、占星術を行使・教授する天文博士、暦の編纂・暦作成を教授する暦博士が設置されている。
その下で学生・得業生が学ぶ。
また、漏刻博士は時計(漏刻)を管理して時報を行う。
陰陽師安倍晴明もこのうちの天文博士に任命されている。
明治2年に陰陽頭土御門晴雄が死去し、嫡男の土御門晴栄の代の明治3年(1870年)に廃止された。

職員

頭(従五位下相当)1人
助(従六位上相当)1人
允(従七位上相当)1人
大属(従八位下相当) 少属(大初位上相当)各1人
史生 新設
寮掌 新設
使部 20人
直丁 2人

以下は技術・教育などを担当。

陰陽師(従七位上相当)6人

陰陽博士(正七位下相当)1人
陰陽生 10人
陰陽得業生
天文博士(正七位下相当)1人
天文生 10人
天文得業生
暦博士(従七位上相当)1人
暦生 10人
暦得業生

漏刻博士(正七位下従七位下相当)2人
守辰丁 漏刻博士に従って時報の鐘をつく 20人

[English Translation]