恭仁京 (Kunikyo)
恭仁京（くにきょう、くにのみや）は、奈良時代の一時期、都が置かれた山城国相楽郡の地。
現在の京都府木津川市に位置する。
大養徳恭仁大宮（やまとのくにのおおみや）とも。
1957年7月1日山城国分寺跡として、国史跡に指定されていたが、2006年11月17日の文化審議会で、恭仁宮跡（山城国分寺跡）に名称変更が答申され、2007年2月6日付け官報告示で確定した。
この変更で、史跡範囲も大きく拡大した。
概要
藤原広嗣の乱の後、天平12年（740年）12月15日聖武天皇によって、平城京から遷都された。
相楽が選ばれた理由として左大臣・橘諸兄の本拠地であったことが指摘されている。
741年の9月に左京右京が定められ、11月には大養徳恭仁大宮という正式名称が決定され、宮殿が造られた。
都としては完成しないまま743年の末にはこの京の造営は中止されて聖武天皇は紫香楽宮に移った。
744年に難波京に遷都、さらに745年、都は平城京に戻された。
わずか3年余りの都であったが、日本の文化史上の重要事項である「国分寺・国文尼寺建立の詔」と、「大仏建立の詔」はこの都で出され、実行に移された。
山城国分寺
遷都後、宮城の跡地は山城国分寺として再利用されることになった。
大極殿は金堂に転用されたという。
南北3町（約330m）、東西2町半（約275m）の広大な寺域を有していた。
金堂の東側は国分寺の鎮守社である御霊神社 (加茂町)の境内地だったとされる。
現在は広大な平原となっており、金堂（大極殿）礎石と七重塔礎石が地表にのこされている。
交通アクセス
大和路線 加茂駅 (京都府) 徒歩30分
周辺情報
恭仁小学校（隣接）
海住山寺
常念寺
御霊神社 (加茂町)