売官 (Baikan)

売官(ばいかん)とは、官職を売ること。

概要
古代・中世の日本では無官の者を救済する施策として正式な制度として導入されていた。
また、世界的には財政が窮乏した際の増収策の一貫として官位などが売りに出される例もあった。

現代では政府の人事において賄賂により官職をあてがう場合に用いられる。

日本における売官
売官とは、任料を納めた散位の者を官職に叙任することをいう。
年官及び成功 (任官)などがその例である。

古代・中世の日本において、六位以下の無官の者(散位)に対して救済及び任官、昇叙の機会を得させるために輪番で散位寮に出仕させた。
位階昇進に必要な勤続年数を満たして任官の機会を待たせる施策がとられていた。
次第に、これに定数ができた後も定員外の者が続労銭を納め、「労」を銭で購入する機会が提供されるようになった。
このことにより売官の制度が定着した。

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