八幡山城 (Hachimanyama-jo Castle)

浅井氏羽柴秀次、京極高次曲輪、石垣

八幡山城(はちまんやまじょう)は、近江国蒲生郡(現在の滋賀県近江八幡市)に存在した山城。
豊臣秀次の居城として知られる。

概要

八幡山(標高286m)の山上に築城された。
城下町は安土城城下町を移住させて形成した。
現在は一部が城下の「日牟禮八幡宮境内地」「八幡堀」とともに近江八幡市八幡伝統的建造物群保存地区に選定されている。
八幡堀は琵琶湖の水を引いて作られた堀で戦闘の用をなすだけでなく運河の役割も果たしていた。
1970年代には埋め立てて公園と駐車場にする計画が立てられたが「よみがえる近江八幡の会」「八幡堀を守る会」などの住民運動によって蘇った。
現在は時代劇の撮影に使われるなど名所の一つとなっている。

歴史

天正13年(1585年) 羽柴秀次によって築城。
近江43万石。

天正18年(1590年) 羽柴秀次が尾張・清洲城へ。
100万石に加増。
かわって京極高次が入城。
2万8千石。

文禄4年(1595年) 京極高次が大津城へ移ったため、八幡山城は廃城になる。

遺跡

八幡山山頂へはロープウェイが通じており、4分で到着できる。
石垣は現存する。
本丸跡には秀次の母・豊臣秀吉の姉の日秀(智)が開基の瑞龍寺 (近江八幡市)が昭和36年(1961年)に移転されている。
また、平成13年(2001年)には山麓で豊臣秀次の館跡が発見された。

[English Translation]