仁政方 (Jinseigata)

仁政方(じんせいがた)とは、室町幕府初期に設置された機関の1つである。
引付衆が下した訴訟判決に対する救済措置を行う越訴機関と推定されている。
頭人及び数人の奉行人から構成されていた。

暦応4年(興国2年/1341年)に既に訴訟機関として記録に登場している。
永和 (日本)元年(天授 (日本)元年/1373年)から3年にかけて、東寺が幕府に依頼した訴訟に関して引付方ではなく仁政方での裁決を求める遣り取りが記録されている。
少なくても室町幕府創設期の40年間以上は存続したと考えられている。
室町時代中期以後には既に廃止されたらしく、幕府職制に確認できない。

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