九条流 (Kujo-ryu school (the descendants of the Northern House of the Fujiwara clan and a school of Yusoku kojitsu))

九条流(くじょうりゅう)は、藤原北家の中でも藤原師輔の子孫を指す呼称及び同一族に伝えられた有職故実の流派を指す。

藤原師輔は関白藤原忠平の次男に生まれ、右大臣にまで昇進したものの兄藤原実頼の存在のために摂政関白になることなく終わった。
だが、有力政治家の一人として子孫のために『九条年中行事』という朝廷内の礼儀やしきたりを纏めた書物を残した。

師輔の子孫は女子に恵まれて冷泉天皇から後冷泉天皇までの実に8代にわたる天皇の外戚となって摂政関白の地位を独占した。
特に藤原道長・藤原頼通父子は前後70年にわたって宮廷政治を支配して摂関政治の全盛期を築た。
その子孫は御堂流(みどうりゅう)と呼ばれて代々摂関と藤氏長者の地位を継承した。
その際に『九条年中行事』に基づいて宮廷儀式を遂行して、しきたりを重視する宮廷社会において他家に対して優位な立場に立つ事を図ったと言う。

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