般若心経秘鍵 (Hannyashin-gyo Hiken)

『般若心経秘鍵』(はんにゃしんぎょう ひけん)は、818年頃に空海によって書かれた『般若心経』の注釈書である。

真言宗系の宗派によっては、『般若心経秘鍵』を枕経として読む場合がある。

内容

まず、『般若心経』の鳩摩羅什訳と大遍覚三蔵(玄奘)訳との異同点を指摘し、次いで『般若心経』を般若菩薩の大心真言による深い禅定に入るための教えと定義している。

そして、龍に蛇の鱗があると雖も、両者を同じと見てはならない事と同様に、『般若心経』に『大般若波羅蜜多経』と同じ文言があるからといって混同してはならないと説いている。
『般若心経』を『大般若経』600巻の要約とする見方を批判している。

また、最後の部分に真言がされている事に着目し、『般若心経』を読誦するのではなく、観誦(真言念誦による瞑想)の対象とし、その実践を勧めている。

[English Translation]