熾盛光仏頂 (Shijokobuccho)

熾盛光仏頂(しじょうこうぶっちょう)、サンスクリットプラジュヴァローシュニーシャは、如来の肉髻を神格化した仏の一種、仏頂尊の一尊。

三昧耶形は金剛杵。
種子 (密教)はボローン。

その姿は『大聖妙吉祥菩薩説除災教令法輪』(大正新脩大蔵経No.966)によれば、毛孔から光明を放ち、五仏冠(五智如来をデザインした冠)を着け、手は釈迦の様であるという。

この記述によれば装身具を着けた菩薩形であると考えられるが、実際の造形例では如来形のものも多い。
醍醐寺所蔵の画像では、鉢と錫杖を持った如来形で頭部から火炎を放っている。

また、京都・青蓮院の本尊とされている画像では、白蓮華の中心に描いた種子ボロンと、その周囲を諸尊が取り囲む曼荼羅で表される。
本来この種子は一字金輪仏頂を表したものであるが、一字金輪と熾盛光は同一視されているため、青蓮院ではこれを熾盛光如来と呼称している。
種子で描くのは音声としてのボロンを現したもので、仏頂尊と呪文信仰との強い結びつきを反映している。

熾盛光仏頂は、その光明で九曜等の天体の悪神を折伏するとされ、その呪文として『消災妙吉祥陀羅尼』が知られる。
天台宗では天変地異に際しての修法で本尊とされる。

前述の通り一字金輪仏頂と同一視されており、如来がその光明で天体神を折伏する姿が熾盛光、法輪で教令する姿が一字金輪であるとされる。

[English Translation]